備品ひとつでこんなに違うんだ
タイミーで行ったスーパーで品出しをしていたときのこと。
ふと、あることに気づいた。
棚には、商品をきれいに陳列するための仕切り板が、必要なところにきちんと設置されている。
特に感心したのが、棚の奥行きを調整できるL字型の仕切り板。
これがあると、商品を前に出す作業が本当に楽なのだ。
加工食品や、きちんと立ってくれない袋物の商品も、すっきり陳列できる。
しかも、売り場がとてもきれいに見える。
いやぁ、備品ひとつでこんなに違うんだ。
「何よ、こんな便利なものがあるじゃない!」
思わずそう思ってしまった。
そこで思い出したのが、前職のスーパー。
そういえば私、同じようなことをするために、せっせと工作してたっけ。
100均でブックスタンドを買ってきたり、栄養ドリンクの空き箱を使って棚の奥行きを調整したり。
しかも、その箱にわざわざ包装紙まで貼っていた。
見た目が悪くならないようにと、そこまでしていたのだ。
100均まで買いに行って、サイズを合わせて、あれこれ工夫して。
今思えば、何でそこまでやってたんだろう。
もちろん、会社には仕切り板が欲しいと要望も出していた。
もっときれいに陳列できるようにしたかったから。
店長になったときに、自分の判断で備品を購入することだってできた。
でも、経費を使えば社長からネチネチ言われる。
それも面倒くさい。
だったら自分で何とかしよう。
そんな感じで、また工作を始める。
考えてみれば、本来しなくてもいい仕事を自分で増やしていたわけだ。
売り場をきれいにしたい。
ただそれだけだったんだけどね。
タイミーで行ったスーパーには、そんな備品が当たり前のように揃っている。
前出しはしやすいし、見栄えもいい。
便利な備品に感動すると同時に、昔の自分にあきれる。
私って、何やっとったんだろう。
57歳になって、よそのスーパーで品出しをしながら、昔の自分の働き方に気づくとは。
何だかおかしくなってしまった。
