57歳 おみくじに説教される



大吉は嫌い。でも小吉にも文句があるおばちゃん

57歳、元スーパーの店長。

最近、娘に付き合って神社へ出かける機会が増えた。そして、神社に行けばついつい引いてしまうのがおみくじである。

ところで皆さん、おみくじの大吉って嬉しいですか?普通は嬉しいんでしょうね。大吉が出たら「やったーー!」となるのが一般的なのだろう。ところが私、大吉があまり好きではない。

なぜかって?

大吉って、もう上がりようがないじゃないの! あとは下がるだけやん!持論

若い頃は素直に喜んでいた気もする。でも、年齢を重ねるにつれ、考え方が変わってきた。

大吉よりも、小吉や吉くらいがちょうどいい。まだ上がる余地があるじゃないか。

我ながら、何ともひねくれた考え方である。

そんな私、最近はなぜか大吉が続いていた。ありがたいことなんでしょうけど、本人は「また大吉かーー」と、何とも罰当たりな反応。

そして、ある日。娘と出かけた先で、またおみくじを引いてみた。

結果は、小吉

おおーー! いいじゃないの!私の好きな小吉である。

ところが、書かれている内容を読んで、思わず固まった。

「調子に乗るな」「謙虚に」

……。

何ですって?私、何か悪いことしましたっけ?

25年間勤めたスーパーを退職し、しばらくは気持ちが沈んで、何をする気にもなれなかった。本当は65歳まで働くつもりだったのに、思い描いていた未来とは違う形で退職することになった。朝起きるのもつらく、外に出ることさえ億劫だった。

それが少しずつ元気を取り戻し、ウォーキングを始めたり、短時間の仕事に挑戦したり、ひとりでカフェに行ってみたり。

ようやく、外に目を向けられるようになってきたところなのである。

私、最近ちょっといい感じじゃないの!

そう思い始めた矢先に、まさかのお説教。

謙虚に?調子に乗るな?

いやいや、私、やっと浮上してきたところなんですけどーー!

別に偉そうにしているわけでもない。誰かを見下しているわけでもない。ただ、ちょっと元気になって、人生を楽しみ始めただけ。

それなのに、まるで「お前は調子に乗らず、もっと落ち込んでろ!」と言われているような気分になってしまった。

いや、そこまで書いてありませんけどね(笑)

それにしても、私という人間は本当に面倒くさい。

大吉が出れば「もう上がりようがない」と文句を言い、小吉が出れば「説教された!」と腹を立てる。神様も、いったい何を出せば満足するんだと思っていらっしゃることでしょう。

でも、少し考えた。

私は昔から、ちょっと物事がうまくいき始めると、なぜか出鼻をくじかれるようなことが何度もあった。

だからなのか、嬉しいことがあっても、どこかで身構えてしまう。

調子に乗っちゃいけない。浮かれちゃいけない。また何か悪いことが起きるかもしれない。そんなふうに、自分で自分にブレーキをかけてしまう。でも、謙虚でいることと、自分を卑下することは違うはずだ。人への感謝を忘れず、偉そうにしない。それは大切なことだと思う。

だけど、自分が楽しいと思うことまで遠慮する必要はないじゃないか。

57歳。これまで仕事中心で生きてきた。

これからは、もう少し自分のために時間を使いたい。行きたいところへ行って、やってみたいことに挑戦して、時にはひとりでのんびりお茶をする。

そんな小さな楽しみくらい、堂々と味わってもいいだろう。

おみくじの言葉は、ありがたい教えとして受け取ることにしよう。

謙虚にはいたします

ただし、卑屈になるのはもうやめたい。

そして、調子に乗るなと言われましても。

57歳、ようやく人生を楽しみ始めたところでございます。

少しくらい調子に乗らせてくださいよーー!

それにしても、大吉は嫌い。小吉にも文句。

来年はもう、おみくじ引かないほうがいいかもしれませんね(笑)

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