57歳、初めての客室清掃。メモ禁止に突然のテストって何なのよ!
57歳、元スーパーの店長。
25年間勤めたスーパーを退職し、しばらくは落ち込む日々が続いていた。それでも、少しずつ家事を始め、ウォーキングを始め、ようやく普通の生活を取り戻してきた。
そして、ある日。
スマホで見つけた「タイミー」。
実は私、タイミーとは無縁ではない。前職ではタイミーさんに来てもらう側だったのだ。
人手が足りないとき、数時間でも手伝ってもらえるのは本当にありがたい。
もちろん、こちらも忙しい。教える余裕がなくて、つい「あー、もう!」なんて態度になったこともある。
実際、パワハラだと言われた経験だってある。だから、教える側の大変さも分かっているつもりだ。
そんな私が、今度は教えてもらう側になる。
立場逆転である
履歴書不要。面接不要。数時間だけ働いて帰れる。
ほほう。
よし!57歳、社会復帰してみるか!
こうして人生初のタイミーに応募した。
行き先は、ある温泉宿。仕事内容は客室清掃。勤務時間は5時間。
実は、旅館の客室清掃は今後の仕事の候補として考えていた。接客から離れて、裏方の仕事をしてみたい。まずはタイミーで体験してみよう。
25年間スーパーで立ち仕事をしてきた私。体力にはそこそこ自信がある。
掃除なら何とかなるでしょ!
……と思っていた。
甘かった。
いや、仕事そのものがどうこうというより。
人である。
いたのだ。
初めての職場で、いきなり遭遇してしまった。
なかなか強烈なリーダーさん。
そして、それ以上に強烈だったのが、その物言い。
まあ〜、圧が強い。
仕事を覚えようと、メモを取ろうとした私。
すると、
「メモより見て覚えて!」
……は?
いやいやいや。
私、今日が初日なんですけど? しかも、たった5時間のタイミーなんですけど?
忘れないようにメモを取ろうとしただけなんですけど?
それが、そんなにいけませんかね?しかもメモとペンってタイミーでの持ち物で基本では?うん 仕事教えてもらう側だと メモを、とるって基本だと思っていた私は 初っ端からどうにも 雲行きの怪しさを感じた。
最初からこの調子で何をするにもピリピリ。終始ヒステリック
他のスタッフさんは普通に接してくれたのが、せめてもの救いだった。
ところが、このリーダーさん。ただ仕事を教えるだけでは終わらない。
突然、テストまで始まったのである。
ゴミ箱にビニール袋をセットする場面。
「これだとどう思います?」
……え?
どう思うって?
私、今、何かの試験を受けてます?
普通に、こうやってセットしてくださいって教えてくれれば済む話じゃないの?
さらに、落とし物を見つけて報告したときも、何だか妙な反応。
いや、落とし物を見つけたから報告したんですけど。それ以上でも、それ以下でもございません
何だろう。この、いちいち試されているような感じ。
こちらは仕事を覚えに来ているのであって、リーダーさんのご機嫌を取るために来たわけではない。
タイミーさんって、人手が足りないからお願いして来てもらうんじゃなかったっけ?
少なくとも、私はそう思って受け入れてきた。
初めて来た人が、そこの仕事を知らないのは当たり前。それを、なぜそんなに威圧的に教える必要があるのか。
25年間、いろんな人と仕事をしてきた。クセの強い人も理不尽な人も、山ほど見てきた。
だからこそ思う。
ここにもいたか
そんなこんなで、何とか5時間の勤務終了。
お疲れさまでした、私!
さて、今回のタイミー。
収穫はあった。
それは、
「ここでは働きたくない」ということが分かったこと!
これ、実は大きい。
だって、もしタイミーで体験せずにパートとして入っていたら? あのリーダーさんと毎日のように顔を合わせることになっていたかもしれない。
……考えただけでお腹いっぱいである
以前なら、多少嫌なことがあっても我慢していた。
せっかく雇ってもらったんだから。迷惑をかけちゃいけない。期待に応えなきゃ。
そんなことばかり考えて、何でも引き受けてきた。
でも、もういい。
25年間、十分頑張った。
今度は私が職場を選んだっていいじゃないか。
タイミーなら、いろんな職場を実際に見て、自分に合うかどうか確かめられる。合わなければ、次に行けばいい。
なんて素晴らしいシステムなんだ!まー昨今 このシステムも 受け入れ側も毎回指導したり大変だったりで色々あるようだが 今のところ私には都合がいいシステムである
都合よく扱われていた57歳元店長、今度は都合よくタイミーを使わせてもらおう。
こうして、57歳のおばちゃんの初タイミーは終了した。
温泉宿の皆さま、お世話になりました。
……もう行きませんけど
そして、あのリーダーさん。
ひとつだけ言わせていただきたい。
メモぐらい取らせてくれーー笑
さて、次はどこへ行こう。
元店長、まだまだ働けますよ。
ただし。
もう便利屋にはなりません!
57歳のタイミー奮闘記、つづく。
